「宿題」とは、
どんな理由で与えられるのでしょうか?
・予習・復習のため。
こういう行動は、自分がその分野をより知りたい時に、
結果的に行う行動だと私は思っています。
・学校の指導内容を、確実に定着させるため。
平日、かなりの時間を学校で過ごしています。
1日で得る知識量は、かなりの量。
出された宿題を見ていると、
内容に偏りがある気がします。
知識の部分にフォーカスして、
得た知識を確実に定着させることが、
子どもにとって最優先事項なのでしょうか?
自分の子どもが小学校へ行き始めると、
驚くことが「宿題」の多さです。
子どもたちは学校から帰ってくると、
友達と遊びたい。
遊びに行って、習い事の時間までに帰ってくる。
習い事が終わって、夕食。
お風呂に入って、眠くなった頃に「宿題」・・・。
「宿題」が嫌になる要素が満載です。

私の「宿題の与え方」を紹介します。
ポイントは、
「理解」と「負荷の設定」です。
教室でも、たまに宿題を出しますが、
この宿題には「約束」があります。
その約束とは、
「やってもいいし、やらなくてもいい」
それぞれ、できる動作・できない動作があります。
「できない→でも、できるようになりたい」
そう思っている子どもを対象に、宿題を出します。
「理解」
その宿題を行う「理由」を、
ちゃんと伝えます。
伝え方は、
現時点で「できている部分」を、まず明確にすること。
「Aをできるようになるには、1、2、3の要素が必要。
1、2の部分は、凄く綺麗にできている。
3をできるようになるには、~を繰り返すと・・・の部分が変わってくる。」
という伝え方です。
「負荷の設定」
内容のポイントは、「必ずできること」を与える。
わざと、本人が「え、それだけ?」と思えるぐらい簡単な内容にします。
種類によっては、回数など子ども本人に決めさせています。
翌週、話を聞くと、
「毎日やった」子もいれば、
「2回だけはやった」という子も。
ただ、回数の問題ではなく、
「自主的」に取り組んだことを、
私は、非常に大切にしています。
「できないこと」が「できるようになる」喜びは、
子どもだけではなく、大人だって同じ。
嬉しい、楽しいと思える
「小さな小さな成功」の積み重ね、
これが大きな自信につながります。
1番大切なことは、
大人の言うことを聞く「良い子」を演じさせることではなく、
子どもたちが、成長・向上すること。
この大切な部分をしっかり中心に置いて考えれば、
色々な方法が浮かんできます。